安定 Windows 2000 で便利!
突然ですが、
Windows 系列の OS のうち現在 (2002/9/10) の
ベストソリューションは Windows 2000 であると考えます。
ですが、デフォルト設定のままではやはり重い OS ですので、
それをなるべく軽くする方法として、
普段私が行うインストール手順について、話していきましょう。
ちなみに、Pentium3-800Mhz の Windows 2000 デフォルト設定より、
Pentium3-500Mhz の設定済み Windows 2000 のほうが体感速度は上です。
あらかじめ準備するもの
1. PC/AT 互換機 (9821 系列は不可)
256MB 以上のメモリ (必須) と、
CPU は 500Mhz 以上 (経験則&体感) と、
6〜8GB 以上の HDD (目安) ぐらいが欲しいです。
このラインが快適に使う最低限です。
特にメモリは何とかして準備してください。
2. Windows 2000 (professional) のインストールメディア
ひとつ古い OS ですしちょっと高めなので持っていない人が多いと思います。
プレインストールマシンについてくるインストールディスクの場合は、
OS 単体のインストールができない場合が多いので要確認です。
要は、OS 単体をインストールできるインストールメディアを準備してください。
Windows XP (professional) を用意して、
Windows 2000 のかわりとして使うというのは禁止です。
3. ドライバ (ハードウェアを Windows に認識させるモノです)
ドライバがわかんない人は、
自動でハードウェアが認識されることに賭けてください。
Windows 2000 はかなり PnP が有効なので、試してみてください。
だめだったときは、わかる人を焼き肉 (!?) で連れてきましょう。
ドライバは最新のモノを集めておくのは基本です。
ちなみに、ASPI (SCSI のある人のみ) と DirectX はドライバの一種と考えて、
こちらも準備してください。
4. SP4+IE6SP1+パッチ(SP4)
(IE6SP1)
(パッチ)
SP4 はサイズが大きいのでできれば DownLoad しておいてください。
が、WindowsUpdate ですべてやるのが楽でお薦めです。
ただ、最近はパッチを当て終わる前に、ネットワーク越しに感染する危険性が高いので
最初はあらかじめ一つ一つ DownLoad しておいて自分で適用しましょう!
そうじゃないとあっという間に感染しちゃいますよ!?
なお
qchainも準備しておくとパッチ適用時に便利です。
IE6SP1 をダウンロードだけするには、
「
ie6setup.exe /c:"ie6wzd.exe /d /s:""#E"""」で実行です。
なお WindowsUpdate を使う場合はここで準備するのは何も無いはずです。
ver6.01 か、ver5.53 を使ってください。
6. インストールの前準備
「準備するもの」の3、4、5、を準備できたら、
圧縮モノを展開した上で CD-R に焼いておきましょう。
さらに、実行する意欲や時間を持っている人は、
Windows 2000 の CD に SP4 をあてた CD-R を焼いておくと便利ですし、
その CD からインストールした方が
パフォーマンス的にもお薦めだと言われてます。
(もちろん私も作ってます)
手法は
こことか
こことか
ここ
この際、経験則として ISO イメージを作る前に、小文字のファイル名がないか調べて、
なるべく全部大文字になるようにしていた方が、問題が起こりにくいです。
大丈夫だと思ってると、意外なときにはまるので要注意です。
ついでに I386 フォルダに最低でも以下のような内容を書いた
WINNT.SIF なんかを入れておくと楽でステキ♪
[UserData]
ProductID="XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX"
また、既存のディスクに入っているデータのバックアップなども CD-R に焼いておいてください。
多分パーティションは全部きり直しです!
7. 標準的でないマシンの前準備(オプション)
比較的新しいマシンは、気にしなくてかまわないのですが、
古いマシンの場合は電源周りなどに問題が起こることがあります。
インストール前に、それらの対処のため準備が必要です。
メーカー品でも、自作マシンでも、BTO のマシンでも!!
BIOS はベータ版でもかまわないので、
とにかくもっとも新しいものを使ってください。
新しい BIOS がない場合はシャットダウン時に問題が起こるのを覚悟しましょう。
そういうマシンはWin98までにしておくほうが賢明です。
CD-ROM ブートができないマシンの場合は
起動ディスク+ FAT ドライブ か
Windows 2000 インストール用起動ディスクを準備しましょう。
作業内容
1. Windows 2000 のインストール
CD-ROM ブートで Windows 2000 のインストールCDから起動しましょう。
起動できない場合に調べるのは、BIOS の起動デバイスの順序。
SCSI の CD-ROM の場合は、
BIOS + SCSI カード + CD-ROM の 3 つが対応する必要があります。
起動したら、2 を参考にインストールを続けてください。
2. パーティションのきり方
一つの FAT32 を残してすべてのパーティションを NTFS にする!
が基本です。
トラブル時などのために、DOS からアクセスできるパーティションを
必ず準備するようにすると、多くの復旧手段が使いやすくなり、迅速な復旧が望めます。
そのため、システムパーティション、
データパーティション(好みです)、FAT32 パーティションの
3 種類のパーティションを準備することにしましょう。
わかりにくいので、モデルケースを 3 例ほど。
6GB の HDD だけを使ってインストールする場合、
C: 5GB (NTFS) システム
D: 1GB (FAT32)
20GB の HDD だけを使ってインストールする場合、
C: 8GB (NTFS) システム
D: 9GB (NTFS) データ
E: 3GB (FAT32)
20GB の HDD☆ と、6GB の HDD★ がある場合
C: 8GB(NTFS) システム☆
D: 9GB(NTFS) データ1☆
E: 6GB(NTFS) データ2★
F: 3GB(FAT32)☆
まぁ、「こういう用途にしましょう」と考えつつ、
モデルケースを参考にパーティションを区切ればそれでオッケーです。
汎用性も考えてモデルケースはこんな感じにしときましょう。
3. ハードウェア環境設定
OS 自体のインストール作業が完了したら、ハードウェアの設定です。
M/B (必要なら)、グラフィックカード(重要)、サウンドカード(ある人は)など、
拡張カード類(SCSI , NIC など)のドライバをインストールしてください。
ちなみに、メーカのドライバだとわかっているドライバなら、
システムのプロパティで、ドライバの署名を無視にしておくと楽です。
なお、この作業を含めて、
ここから先の作業は常に Administrator で作業を行ってください。
ちなみに、ドライバのできによってはメーカの最新ドライバよりも、
Microsoft のものの方が良かったりします。
お使いのハードウェアの情報を Web で検索してみることをお忘れなく。
4. SP4+IE6SP1+パッチの適用。
ドライバのインストールが終わったら、
OS に SP4 とパッチを適用しましょう。
まずは問答無用で、SP4 を適用しましょう。
実行するだけですので簡単です。
次にパッチの適用ですが、WindowsUpdate でもオッケーのはずです。
私のように、パッチをダウンロードして実行するのが好きな人は、
最初に、IE6SP1 をインストールします。
その後が HOTFIX 群です。
最近は適用順はかなりルーズ (順番を "あまり" 考慮しなくても良くなってきたという意味) に
なってきてはいますが、それでもまだ完全じゃないことがあります。
なので、適用はサイトの
リストの上から順に適用してくださいね☆
HOTFIX の適用時は qchain を使うことをおすすめします。
使い方は準備時のダウンロードサイトに書いてありますので解説無しです。
例としてはこんな感じ。
Q323255_W2K_SP4_X86_JA.exe -z -u
Q329834_W2K_SP4_X86_JA.exe -z -u
Q327696_W2K_SP4_X86_JA.exe -z -u
qchain.exe patchlog.txt
5. ユーザと OS の初期環境設定
OS自体のインストールは終わりましたが、
これではまだまだ遅く感じますので、
これに手を入れて、軽い状況にしていきます。
ほとんどの設定はコントロールパネルから行います。
- [サウンドとマルチメディア]-[サウンド]で、
サウンド設定はサウンド無し。
- [システム]-[パフォーマンスオプション]で、
仮想メモリはメモリとの合計で512MB程度になるよう固定で設定する。
配置するドライブはC:か物理的に別のハードディスクにする。
- [システム]-[起動/回復]で、
デバッグ情報の書き込みはなし。
- [フォルダオプション]-[全般]の設定は
従来のWindowsデスクトップを使う
従来のWindowsフォルダを使う
別のフォルダを開くときに新しいウィンドウを作らない
シングルクリックで選択し、ダブルクリックで開く
- [フォルダオプション]-[表示]でチェックをつけるのは、
アドレスバーにファイルのパス名を表示する
デスクトップにマイドキュメントを表示する
すべてのファイルとフォルダを表示する
保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)
の4つのみにする。
- [フォルダオプション]-[オフラインファイル]は、
オフラインファイルを使えるようにする のチェックをはずす。
- [マウス]-[ポインタ]は、
デザインは無し、ポインタの影を有効にするのチェックを解除。
- [画面]-[デザイン]は、
アクティブタイトルバーと、非アクティブタイトルバーについて、
色2の色を、色1と同じ色にする。(グラデーションを解除)
- [画面]-[Web]は、
チェックを解除
- [画面]-[効果]は、
すべてのチェックを解除
- [画面]-[設定]で、
画面の色を16ビットにすることをおすすめします。
また、詳細ボタンでリフレッシュレートをいじれます。
- 窓の手を導入。
[スタートメニュー] スタートメニューの表示速度を最速に
[ログオン(2)] すべてチェック
[パフォーマンス] カーネルを常に物理メモリに配置
[パフォーマンス] アプリケーション起動用メモリをlargeモデルにする
[アイコン(2)] アイコンの表示色を16色に
[新規作成] 左の欄に残すのは「テキストドキュメント」のみ
[ウィンドウ] 最小化時のアニメーションをやめる
6. ユーザと OS の高度な環境設定
設定する内容はまだまだあります。
やや高度になりますが、以下の設定をどうぞ。
ディスクパフォーマンスカウンタをオフ
C:\>Diskperf -N
Win95互換モード機能をオン
[ファイル名を指定して実行]で以下のコマンドを入力。
regsvr32 %systemroot%\apppatch\slayerui.dll
(A)NTFS高速化(二つ目は理解している人のみ)
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem]
"NtfsDisableLastAccessUpdate"=dword:00000001
"NtfsDisable8dot3NameCreation"=dword:00000001
(B)共有高速化
[-HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\RemoteComputer\NameSpace\{D6277990-4C6A-11CF-8D87-00AA0060F5BF}]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\RemoteComputer\NameSpace\;{D6277990-4C6A-11CF-8D87-00AA0060F5BF}]
@="タスク"
(C)管理共有無効化
(Professional)
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\lanmanserver\parameters]
"AutoShareWks"=dword:00000000
(Server以上)
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\lanmanserver\parameters]
"AutoShareServer"=dword:00000000
(D)CD の自動起動停止
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Cdrom]
"Autorun"=dword:00000000
(E)コマンドプロンプト補完機能(おまけ)
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Command Processor]
"CompletionChar"=dword:00000009
(F) IEのお気に入りの順番のレジストリキー (おまけ)
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MenuOrder\Favorites]
(G)私のレジストリのお気に入りをエクスポートしたもの(2002/12/22)
7. サービスの動作設定
以下の表を参考にサービスの自動/手動/無効を設定してください。
環境によって設定が変えられるものや、
コメントがあるものについては「
*」このマークをつけてます。
そのセルの上でしばらくマウスポインタを止めると、
ツールチップが出ます (IE6SP1の場合) ので参考にしてください。
サービスの名前の上でマウスポインタを止めると、
Windows 2000 で表示される、サービスの説明を参照できます。
名前 |
規定値 |
参考値 |
Alerter |
自動 |
手動 |
Application Management |
手動 |
手動 |
ClipBook |
手動 |
手動 |
COM+ Event System |
手動 |
手動 |
Computer Browser |
自動 |
自動* |
DHCP Client |
自動 |
自動* |
Distributed Link Tracking Client |
自動 |
手動* |
Distributed Transaction Coordinator |
手動 |
手動 |
DNS Client |
自動 |
自動* |
Event Log |
自動 |
自動* |
FAX Service |
手動 |
手動 |
Indexing Service |
手動 |
手動* |
Infrared Monitor |
自動 |
手動* |
Internet Connection Sharing |
手動 |
手動* |
IPSEC Policy Agent |
自動 |
手動* |
Logical Disk Manager |
自動 |
手動* |
Logical Disk Manager Administrative Service |
手動 |
手動* |
Messenger |
自動 |
手動* |
Net Logon |
手動 |
手動* |
NetMeeting Remote Desktop Sharing |
手動 |
無効* |
Network Connections |
手動 |
手動* |
Network DDE |
手動 |
手動 |
Network DDE DSDM |
手動 |
手動 |
NT LM Security Support Provider |
手動 |
手動 |
NT Meter |
自動 |
自動* |
Performance Logs and Alerts |
手動 |
手動 |
Plug and Play |
自動 |
自動 |
Print Spooler |
自動 |
自動* |
Protected Storage |
自動 |
自動 |
QoS RSVP |
手動 |
手動 |
Remote Access Auto Connection Manager |
手動 |
手動 |
Remote Access Connection Manager |
手動 |
手動 |
Remote Procedure Call(RPC) |
自動 |
自動 |
Remote Procedure Call(RPC) Locator |
手動 |
手動 |
Remote Registry Service |
自動 |
無効* |
Removable Storage |
自動 |
自動 |
Routing and Remote Access |
無効 |
無効 |
RunAs Service |
自動 |
自動* |
Security Accounts Manager |
自動 |
自動 |
Server |
自動 |
自動* |
Smart Card |
手動 |
手動 |
Smart Card Helper |
手動 |
手動 |
System Event Notification |
自動 |
自動 |
Task Scheduler |
自動 |
手動* |
TCP/IP NetBIOS Helper Service |
自動 |
自動* |
Telephony |
手動 |
無効* |
Telnet |
手動 |
無効* |
Uninterruptible Power Supply |
手動 |
手動 |
Utility Manager |
手動 |
手動 |
Windows Installer |
手動 |
手動 |
Windows Management Instrumentation |
自動 |
自動 |
Windows Management Instrumentation Driver Extensions |
手動 |
手動 |
Windows Time |
手動 |
手動* |
Workstation |
自動 |
自動* |
より詳しく知りたければ
Microsoft社の英語説明サイトをみてください。
8. 他のユーザの環境設定(オプション)
5 でやったことって言うのは Administrator だけに有効になっているので、
他のユーザに対しても有効にしてあげなくてはいけません。
そういうわけで、Administrator のユーザプロファイルを
everyone に許可で
C:\Documents and Settings\Default User
にコピーしてあげてください。
これで、今後作成するユーザについて、Administrator と同じ軽い環境で
作業をすることが出来るようになります。
Administrator の My Document の場所とか、Favorites の位置とかを移動してると
移動していることまでコピーされますので、
正しくコピーできてるか新しいユーザでログオンして調べてみてくださいね。
自分ひとりでしか使わないマシンでしたら、
常に Administrator を使えばこの作業は必要ありません。
以上で OS に関しての設定はすべて完了です。
このあとは各アプリケーションに依存した設定を行うことになります。
アプリケーションの設定のほうが大変なので、がんばりましょう!