Cygwin をインストール後の日本語化を普通に手で実施すれば、結構な手間がかかります。
その作業をスクリプトで自動的にやってしまおうというのがココの趣旨です。
Cygwin 1.5.x 以降の日本語化では
Cywin JE (暫定版)を
使うのが妥当だと思いますので、こちらをインストールしてからの作業です。
なお、このページでの作業は Administrators に所属しているユーザで
行うことを想定しています。
この作業を行うユーザに Cygwin 上での管理者としての
所有権・パーミッションを与える処理を実施しますので
あなたがもっとも好ましいと思うユーザで実施してください。
普段使う Administrators に所属したユーザで実施することがお勧めです。
Cygwin の日本語化は以下のような手順で進めます。
- Cygwin のインストール
- Cygwin JE (暫定版) のインストール
- cygwin-jp_based_1.5.7-rev2.tar.gz の利用
Cygwin のインストールについてのドキュメントは記述済みですので、
1. は済んでいるものとして進めましょう。
Project HeavyMoon.の Cywin JE (暫定版) の欄を読めば
インストールは特に問題なく進むと思います。
この際にインストールするものは以下の基準を参考にしてください。
スクリプトの利用にインストール前提の必須モノ
日本語化として k-square が思う必須モノ
- bash
- binutils
- chkconfig
- texinfo
- textutils
Cygwin JE で k-square がインストールする推奨モノ
- cocot
- jgawk
- jsed
- lha
- rxvt
- tcsh
Cygwin JE のインストールまで済んだら、
"Cygwin の初期設定" を実施しましょう
cygwin-jp_based_1.5.7-rev2.tar.gz(約 4.43 MB)
を取得し、適当な場所に配置して展開します。
$ tar zxvf cygwin-jp_based_1.5.7-rev2.tar.gz
蛇足ですが、このスクリプト群は Cygwin 1.5.7 をベースにしてはいますが、
Cygwin 1.5.9 の変更内容も取り込んでおり、
Cygwin 1.5.7 以降について問題なく使えるはずです。
展開が終わったら cygwin-jp_based_1.5.7-rev2 をカレントディレクトリにして、
k-square.cygsh を実行すれば完了です。
$ cd cygwin-jp_based_1.5.7-rev2
$ ./k-square.cygsh
あとは待つだけです。
「全ての処理が完了しました」と表示されれば完了です。
完了したら一度 Cygwin のコンソールを全て閉じて、
再度起動して環境を確認してみてください♪
ちなみに、ntsec のパーミッション設定にかなり長い時間がかかるので、
それなりのスペックのマシンでも最低 1 時間はかかります。
寝る前に実行することをおすすめします。
(参考) 〜〜PentiumIII 1GHz のマシンで Cygwin 1.5.9 での日本語化の所要時間〜〜
Cygwin を k-square カテゴリだけインストールしたもので約 45 分。
Cygwin を X とゲーム以外のすべてのカテゴリをインストールしたもので約 4 時間。
Cygwin をフルインストールしたものは・・・計ったことがありません。
上記の事をスクリプトで実施すると、以下のような結果が得られます。
- 日本語の man が読めるようになる
- コマンド実行時のメッセージが日本語で正しく表示される (もともと存在していれば)
- ユーザ名の表記などが見やすくなる (略称の利用など)
- はじめて使うユーザでも日本語用の環境設定がなされるようになる
これ以上具体的に知りたければ k-square.cygsh を読むのが一番です☆